食事

グレートデーンは胃腸が弱い・繊細な子が多く、フード選びに悩むことがあるかもしれません。
当犬舎のデンたちもそうで、みんなそれぞれ違うメーカーのフードを与えています。
大事なのはその子に合ったフードを見つけてあげることです。
また、最近はインターネット上で良いフード・悪いフードなどと評価しているサイトを多く見受けられますが、そういった情報は広告料を貰って掲載していることが多いですので、あくまで参考程度に考えるといいと思います。
先にも言ったように、その子に合ったフード選びが大事ですので、値段の安い高いに囚われず、合うフードを根気良く探してあげることが大事です。

また給与量については、出来ればカロリー計算をしてその子に必要なフード量を出してあげると間違いありません。
計算して出したフード量を与えて痩せた場合は量を増やし、逆に太った場合は減らすことでフードの量を調整していければベストです。
ドッグフードのパッケージに記載されている給与量は実際より多めに書かれていることが多いですので、与え過ぎに注意して下さい。
デンの幼少期は骨の負担(骨が曲がる恐れがあります)を考え、なるべく太らせ過ぎないようにすることが大事です。
成犬になってからも体重管理は怠らず、足腰の負担を考えて太らせないようにしてあげて下さい。
カロリー計算について詳しく知りたい場合はお聞き下さい。

罹りやすい疾患・病気

グレートデーンが罹りやすい疾患・病気がいくつかあります。

  1. 胃拡張・胃捻転
    大型犬の罹りやすい病気の代表例とも言える病気です。
    胃の拡張もしくは捻転によって腹部が膨らんでしまい、血管が圧迫されることで循環不全やショック状態に陥りやすく、命の危機もある非常に危険な症状です。
    この症状が起きてから直ぐに処置をしないと、わずか数時間で命を落とす可能性が高いので、早期発見し動物病院での早期治療がカギとなります。
    発症させないことが一番ですが、遺伝的要因などもあるため完全に予防することは難しいとされています。
    ですが少しでも発症の可能性を低くするための予防手術があり、当犬舎のデンたちはみな予防のため胃固定手術を受けています。
    これからデンをお迎えしようと考えているなら、予防手術を検討してみても良いかもしれません。
  2. 拡張型心筋症
    心臓の筋肉(心筋)が何らかの原因で薄くなり、心臓の収縮力が著しく低下する病気です。
    収縮力が低下することにより、血液を全身にスムーズに循環させることが難しくなったり、心臓の中に過剰な血液を溜め込みやすくなったりすることで心不全を引き起こします。
    はっきりとした原因は解明されていませんが、遺伝が原因の一つとなると言われています。
    完治できる病気ではなく、心臓の状態に合わせた内科的治療で症状を緩和させることが目的になります。

  3. 人間も犬も癌での死亡率は未だに高く、それはグレートデーンも例外ではありません。
    特に癌の中でも「骨肉腫」という骨にできる悪性の腫瘍の発症率が高い傾向にあります。
    骨肉腫は進行が早く転移しやすいのも特徴です。
    早期発見・早期治療が重要となってきますが、外科的治療として断脚が必要となることもあります。
  4. ウォブラー症候群
    頸部脊髄の圧迫病変により頸部痛、運動失調、四肢不全麻痺などの臨床神経症状引き起こす症候群です。
    初期症状の多くは頸部痛と後肢のふらつきが見られ、症状が進行すると四肢不全麻痺、歩行困難、起立困難へと陥ります。